導入前の困りごと AI-OCRの効果測定のポイント
AI-OCRの効果測定のポイント
業務効率化の手段のひとつとして、「AI-OCR」を選択する企業が増えています。
AI-OCRとは、印刷された文字や画像内の文字を読み取り、文字データに変換する技術のことを指します。
AI-OCRって何?という方はこちらの記事をご覧ください。
https://braingate-plus.co.jp/winactor/knowledge/201224/
業務上のやり取りを紙やFAXでおこなう企業は日本に多くあり、慣習化したその業務フローをなかなか変えられずに悩んでいるという声をよく耳にします。
AI-OCRを使用して、紙文化の残る企業でも業務効率化・省力化を実現することができます。
しかし、実際に業務で使えるか、効果を見ないと不安ですよね。
AI-OCRを導入した企業のほとんどは、本導入の前にトライアルや効果測定をおこなっています。
本記事では、AI-OCR導入を検討している方にぜひ試してほしい「効果測定」のチェックポイントと進め方をご紹介します。
目次
1.効果測定で確認する項目とは?
2.効果測定の進め方
1.効果測定で確認する項目とは?
AI-OCRの効果測定で確認する項目は次の3点です。
1. 実現性
2. 効果とコスト
3. 具体性
実現性
まずは本当に実現できるかどうか確かめる必要があります。
AI-OCRを使って目的を達成できるか、その実現性を確認しましょう。
AI-OCRは製品によってAIエンジンが異なり、読取精度に影響します。
いくつかのAI-OCRツールで読取テストをおこなって、読取精度を比較してみましょう。
その際には、実際の業務で使用する帳票を使用し、できるだけ実業務に合わせたテストをおこなうことをおすすめします。
また、AI-OCRは「AI」が学習を重ねて読取精度を上げることができるため、1回目に癖字などを読み取れなかった場合でも次第に精度を上げていくことができます。
効果とコスト
AI-OCR導入後の効果とコストを考えます。
費用に見合う効果が見込めるか、検証します。
定量的な効果を測る場合は、効率化によって削減できる時間を算出しましょう。
その他にも、人が手入力した場合のミス発生率と、AI-OCR導入によるミスの軽減率を出してみましょう。
また、AI-OCRが効果を発揮する業務は複数あると思いますので、リストアップした業務の削減効果を検証結果から予測し、コストと比較しましょう。
具体性
具体性の検証は、実際にAI-OCRを使用する際に必要となるもの(作業)が何かを確認するために実施します。
効果測定をおこないながら、AI-OCR導入後にどのようなもの(作業)が必要になるか洗い出します。
例)
・AI-OCRで読み取るための帳票定義
AI-OCRで帳票を読み取るためには、読取箇所の設定をおこなう必要があります。
このような帳票定義にかかる時間をあらかじめ検討しておきます。
・帳票フォーマットのルール化、仕分け作業
同じ業務でも帳票のフォーマットがバラバラだと、読取をおこなうために仕分け作業が必要になります。
仕分け作業をなくすために、フォーマットのルール化をおこない、効率を上げる方法を検討する必要があります。
AI-OCR導入の具体的なイメージを持つことは、導入を判断する材料となります。
2.効果測定の進め方
AI-OCRの効果測定は次のように進めましょう。
1. AI-OCR製品の候補を挙げる
2. AI-OCRを試す業務・帳票を選択する
3. 読取テストをおこなう
弊社ではAI-OCR導入でどのような効果が出るか実際に試せる「お試しトライアル」を実施しています。
読取をおこないたい帳票を選定していただき、弊社で読取テストをおこないます。
お客様が電子化したい、読取結果が知りたい帳票がAI-OCRではどのように読み取られるのかをご確認いただけます。
また、弊社担当が帳票選定のお手伝いもさせていただきます。
帳票例
・請求書
・納品書
・申込書
・アンケート用紙
・報告書 等
読取結果は報告書にまとめてご報告いたします。
読取結果と導入効果(概算)を測定することができますので、導入後の運用をイメージしていただけます。
弊社対応
・帳票定義
・AI-OCR処理
・読取結果報告書作成
・読取結果報告
ご報告内容
・項目単位の読取精度・結果
・文字単位の読取精度・結果
・読取ミスの原因
・導入効果(概算)
・運用案 等
お申込みはこちらのページ下部にある申込フォームからどうぞ