RPA導入済み企業が増える中、「導入したものの効果が感じられない」という声も聞こえてきます。
RPA製品を上手く使いこなせている実感のない方へ、本記事では、RPA導入の効果を上げるためのポイントを5つご紹介します。
5つのポイントを参考に、これまでのRPAプロジェクトを振り返ってみましょう。

目次
１．ポイント①求める成果を明確にする
２．ポイント②他の導入済み企業の事例を参考にする
３．ポイント③業務を見直す
４．ポイント④ベンダーのサポートを受ける
５．ポイント⑤RPA製品を切り替える
６．まとめ

１．ポイント①求める成果を明確にする

RPA導入の効果には次のようなものがあります。

・業務負荷の軽減
・人的ミスの軽減
・属人化の排除
・納期・リードタイムの短縮
・単純作業からの解放

どのような業務を自動化するかによって、得られる効果は変わってきます。

例）
人的リソースを多く割いている業務を効率化する
　→コア業務へ人的リソースを割り当てる
　
　人的ミスが発生しやすい業務を効率化する
　→作業品質を向上・均一化する

RPA導入に期待する効果を明確にすることで、何からRPA化を始めるか方針を定めることや、優先順位を付けることができます。
効果を感じられないときには、改めて目標を確認し、それに沿ったプロジェクト進行ができているか振り返りましょう。

２．ポイント②他の導入済み企業の事例を参考にする

自動化する業務候補が挙げられず、RPA化が進んでいないということはありませんか？
RPAプロジェクトでよく聞くのが「どんな業務を自動化できるかイメージできていない」というものです。
イメージがついていないと、他のプロジェクトメンバー・関係者から業務候補を挙げてもらえないことがあります。
RPA適用業務のイメージを掴むために、他の導入済み企業の事例を参考にしましょう。
「経理部門」「人事部門」など部門ごとにまとまった導入事例集があれば、部門への展開もスムーズにできます。
事例には適用業務の情報だけでなく、「導入前の課題」と「導入後の効果」が簡潔にまとまっていると更に望ましいです。

★弊社では導入事例集を無料でお渡ししています。お気軽にお問い合わせください。

３．ポイント③業務を見直す

RPAで業務を自動化する前に、業務そのものを見直してみましょう。
業務の中には、そのまま自動化するとロボット作成の難易度が高く、保守が難しいものがあります。

例）
・画面遷移の待機時間などがシステムに大きく依存するような業務
・処理パターンが何十通りもあり、作業手順が複雑な業務

そのような場合は、次の2つの観点から業務を見直しましょう。

RPA化以外に適した業務改善方法がないか見直す

業務改善の手法には「やめる/減らす」「分業化」「集約」「標準化」「アウトソーシング」「システム化」などが挙げられます。
RPA化を目指して、期待する効果以上に時間を使ってしまうことのないように、別の方法を視野に入れて業務を見直しましょう。

業務フロー・フォーマットを見直す

RPA化の難易度を下げるために、業務フローやフォーマットを見直すことは効果的です。
業務をそのまま自動化するのではなく、最適な形で自動化できるように業務を見直しましょう。

４．ポイント④販売代理店のサポートを受ける

効果が上がらない場合、販売代理店を頼ることも1つのポイントです。
RPA製品の提供のみでなく、関連サポートを提供している販売代理店ではお客様のRPAプロジェクト全体に関わっているケースが多いです。
他の企業のRPAプロジェクトを見てきた販売代理店の視点から、課題の抽出や改善策の立案をおこなってもらいましょう。
自分たちでは思いつかなかった解決方法を試すことができます。

５．ポイント⑤RPA製品を切り替える

次の2つの観点に当てはまる場合、RPA製品の切り替えも検討しましょう。
・現在のRPA製品では、自動化したいシステムを操作できない
・現在のRPA製品では、費用対効果が見込めない

自動化したいシステムを操作できない

RPA製品は、製品によってできることが異なります。

例）
・基幹システムを操作できる/できない
・ローカルのファイルを操作できる/できない

対象業務を自動化できる製品を選定する必要があります。
できることが広がれば、効果を更に上げることが可能です。
必要な機能を持った製品の導入を検討しましょう。

費用対効果が見込めない

効果に対して費用がかかりすぎている場合、費用対効果に見合うように安価なRPA製品への切替を検討しましょう。
しかし、前述したようにRPA製品はそれぞれ機能が異なります。
安価なものほど機能が制限されているため、希望の機能を満たしつつ価格を抑えた製品を見つける必要があります。

※お問い合わせの際は、製品の切り替えを検討している旨をお書き添えください。

６．まとめ

RPA導入の効果を上げるためのポイントを5つご紹介しました。

ポイント①求める成果を明確にする
ポイント②他の導入済み企業の事例を参考にする
ポイント③業務を見直す
ポイント④ベンダーのサポートを受ける
ポイント⑤RPA製品を切り替える

RPA製品を使いこなせないとお悩みの方は、上記のポイントを参考にしてみてください。