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導入前の困りごと RPAのPoCの方法

PoCの方法とは?~RPA導入前に必ず確認したいポイント~

RPA導入前に欠かせないのがPoCです。
十分に効果検証を行うことで、RPAの本導入を成功させることができます。
本記事では、PoCとは何か、PoCを進める方法と検証のポイントを解説します。

目次
1.PoCとは何か?
2.RPA導入前に欠かせない!PoCの進め方
3.RPA導入前の検証のポイント
4.まとめ

1.PoCとは何か?

PoCとは、「Proof of Concept」の略であり、日本語では「概念実証」と言います。
新しい概念や理論の実証を目的とした、試作開発の前段階における検証やデモンストレーションを指す言葉です。
特にIT業界でよく言われる用語で、IoTやAIなど、新しい領域のシステムを導入・開発する際にPoCを実施し、企業として投資するかしないかと判断します。
システムの導入・開発は場合によって億単位の高額な投資となることもあるため、導入後の効果を測定してから投資判断に至ることが多いです。
そのため、PoCの実施が重要になります。

2.RPA導入前に欠かせない!PoCの進め方

前項で、新しい領域のシステム導入・開発にPoCは欠かせないと述べました。
それはRPA導入においても同じです。
業務効率化・生産性向上に有効とされるRPAですが、自社でも効果を上げられるかどうかは、試してみないと分かりません。
PoCを実施することで、RPAの有効性や実現性を立証し、自信を持ってRPA導入に踏み切ることができます。

RPAにおけるPoCの進め方

PoCを進めるステップは以下の3つです。

試作

RPAのPoCを進めていく際は、まず簡単にロボットの試作(必要最小単位の処理のみ作成)を行います。
試作から始めるのは、最初から規模の大きなロボットを作成するのは難易度が高く、時間がかかるためです。
メインとなる処理をはじめに作成し、次に希望要件通りの実装に移ります。

例)
業務内容
・取引先からメールで届く注文書(Excel)の内容を受注管理システムに転記し、処理が終了したら関係者にメールする

試作の範囲
・注文書(Excel)を受注管理システムに転記する

また、PoCの業務選定では、社内に類似する作業が複数ある業務を選ぶといいでしょう。
RPAは、ひとつの業務ではなく、複数の業務を自動化していくことで大きな削減効果を上げることができます。
そのため、PoCで検証した業務が社内の別業務にも類似していれば、他の人が見た場合にも効果のイメージを持ってもらいやすくなります。

例)
PoCの選定業務
・注文書(Excel)を受注管理システムに転記する

社内の類似業務
→Excelからシステムへ転記する業務
・製品Xの注文書を受注管理システムに転記する
・台帳で管理している伝票情報を請求管理システムに転記する

実装

試作が終わったら、次は要件を満たす実装をおこないます。
実際にロボットを実行する環境で作成することで、PoCの結果も具体的なものを取得できます。

検証

実装が完了したら、実際に使用して効果の検証をおこないます。
検証の際は、できる限り実際に業務をおこなう人に操作してもらうようにしましょう。
実際にロボットを使用する人が使いやすいかどうかも、RPA検討時の大切な観点です。
可能な限り、使用する人や関係者を巻き込んで実施しましょう。

PoC実施のポイント

PoCの実施では、以下のポイントを押さえておきましょう。

スモールスタートで始める

「試作してから実装に移る」と説明したように、PoCは小規模から始めましょう。
試作で見通しを立ててから、徐々に関係者も増やして、周囲を巻き込みながら検証を進めていくことをおすすめします。

PoCが目的にならないようにする

PoCは投資判断のための手段です。
PoCを続けていると、PoCの実施が目的になってしまうケースがあります。
PoCをおこないながら、「RPAへの投資は効果があるのか」を検証の中で確認していきましょう。

3.RPA導入前の検証のポイント

次に、PoCによる効果の検証のポイントをまとめます。ポイントは以下の3点です。

実現性

まずは本当にRPAを導入して業務を自動化できるか、実現可能かどうかを確かめなければなりません。
RPAツールの中には、操作対象システムが限られている製品もあります。
PoCで、事前に想像していた内容がRPAで実現可能か確認しましょう。

効果とコスト

RPA導入の効果とコストを考えます。
導入目的を達成できるだけの費用対効果が見込めるか、検証します。
PoCの中で削減時間を計測し、月あたりの削減時間を算出しましょう。
また、RPA対象業務は複数あると思いますので、リストアップした業務の削減効果をPoCの結果から予測し、コストと比較しましょう。

具体性

具体性の検証は、実際にRPAを使用する際に必要となるもの(作業)が何かを確認するために実施します。
PoCをおこないながら、RPA導入後にどのようなもの(作業)が必要になるか洗い出します。
RPA導入の具体的なイメージを掴むことは、導入を判断する材料となります。

ブレイン・ゲートのPoC支援

弊社ではお客様のRPA導入前のPoCをご支援しています。

内容
・評価版を無料でご提供
・業務棚卸のアドバイス
・ロボット作成前に、業務が自動化可能か診断
・ロボット作成のご支援
・ロボット作成後の効果測定
・ロボット作成後の技術相談

※ロボット作成以降の作業は費用が発生します。費用につきましてはお問い合わせください。

4.まとめ

RPA導入前のPoCの進め方と検証のポイントをご説明しました。
導入後に後悔しないように、事前にPoCで検証をおこないましょう。

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