導入後の困りごと フローティング方式切り替えのポイント
WinActorライセンス方式の切り替えのポイントについて
WinActorのライセンスは年間サブスクリプション契約ですので、ライセンスの更新が必要です。
そこで、ライセンス更新に合わせてライセンス方式を見直す企業が増えています。
~ライセンス方式を見直す理由~
・WinActorの利用者が増えたため自社に適したライセンス形態を模索している
・全社展開に合わせたライセンスの運用を検討している
本記事では、ライセンス方式の違いを解説し、これから導入拡大を目指す方に合わせた「ライセンス方式を見直すポイント」をご紹介します。
目次
1.WinActorライセンス方式による違い
2.ライセンス方式を変えたほうがお得なの?
3.ライセンス方式を見直すポイント
4.こんな方はフローティング方式がオススメ
5.まとめ
1.WinActorライセンス方式による違い
WinActorには2種類のライセンス方式があります。
・ノードロック方式(NL)
・フローティング方式(FL)
ノードロック方式(NL)
WinActorをインストールした端末上でライセンスを管理します。
端末が固定されるため、別の端末で使用したい場合は、ライセンス追加、またはライセンス移管が必要です。
フローティング方式(FL)
管理ツールでライセンスの同時利用可能数を管理します。
全ての端末にインストールできるため端末が固定されず、購入したライセンス数までの同時利用が可能です。
管理ツールには以下の種類があります。
・FLA
・WinActor Manager on Cloud
ライセンス方式による違い
ノードロック方式 | フローティング方式 | |
---|---|---|
シナリオの記録・編集・実行 | 機能 | シナリオの記録・編集・実行 |
インストール端末上でライセンスを管理 | ライセンス管理 | ライセンス管理サーバー上でライセンスを一括管理 |
インストール端末数分のライセンスが必要 | ライセンス数 | 同時利用する端末数分のライセンスが必要 |
・ノードロックライセンス ・パソコン |
導入に必要なもの | ・管理ツール(FLAまたはWMC*) ・フローティングライセンス ・パソコン ・管理サーバー(WMCで管理する場合はサーバー構築不要) |
※WMC・・・WinActor Manager on Cloud
※2021年4月現在の情報です。
ライセンス方式が異なっても、シナリオ作成の機能は変わりません。
フローティング方式の特徴は、端末が固定されないため、1ライセンスの導入でも複数人が各々の端末で作業できるという点です。
ライセンスを管理するために、管理ツールの導入が必要になります。
2.ライセンス方式を変えたほうがお得なの?
ライセンス更新に合わせて、ライセンス方式を見直す企業が気にする観点のひとつが「費用」です。
ライセンス方式を変更することで、費用のメリットがあるのか、考えてみましょう。
費用に関して言うと、ノードロック方式よりもフローティング方式のほうが、費用がかかります。
ライセンスだけでなく、管理ツールにも費用がかかるからです。
管理ツールの費用(1、2どちらか)
1.FLA導入、及び管理サーバー構築
2.WinActor Manager on Cloud導入(管理サーバー構築不要)
しかし、フローティング方式は端末を固定しないという特徴があるため、費用がかかってもフローティング方式にした方が効果的な場合があります。
フローティング方式 導入効果の例
・自分の端末でWinActorを利用できるようになり、シナリオ作成効率が上がる
・自分の端末でWinActorを利用できるようになり、シナリオ稼働率が上がり、削減時間が増える
・少ないライセンス数でも多数の部門の端末で利用できるため、RPA認知度が上がる
ライセンス方式を見直す際には、「費用対効果」を考えましょう。
自社のWinActor推進状況をもとに、より効果の出るライセンスの運用を検討することが必要です。
3.ライセンス方式を見直すポイント
次に、ライセンス方式を見直すポイントを見ていきます。
利用部門が増えた
ライセンスの利用部門が増加した場合に、フローティング方式への切替を検討します。
自部門にある端末でWinActorを利用できるため、シナリオ作成効率・稼働率が向上します。
複数の環境で業務を自動化したいという要望が増えた
人によって使えるシステムの種類が異なるというケースもあるのではないでしょうか?
フローティング方式にすると、複数の環境に導入できるため、少ないライセンス数で幅広い業務の自動化が可能です。
自分の端末でシナリオを作成・実行したいという要望が増えた
利用者が自分の端末でシナリオを作成・実行するには、ノードロック方式を利用者数分購入するか、フローティング方式を利用します。
利用者のシナリオ作成時間・シナリオ実行時間を踏まえて、ライセンス方式とライセンス数を検討しましょう。
利用者の増加が見込まれる場合は、フローティング方式にしたほうが、少ないライセンス数で利用拡大に繋げることができます。
おまけ:シナリオ・ライセンスの稼働状況を管理したい
管理ツールである、WinActor Manager on Cloudは、クラウド上でWinActorの稼働管理ができます。
シナリオの作成・実行状況、ライセンスの稼働状況を管理できるため、利用規模が拡大した際におすすめです。
フローティング方式の機能ではありませんが、フローティング方式を導入する際に、WinActor Manager on Cloudを選択することで、集中管理機能を利用することができます。
4.こんな方はフローティング方式がオススメ
最後に、フローティング方式をおすすめするポイントをまとめます。
こんな方にフローティング方式がオススメ
・少ないライセンス数で導入規模を拡大したい方
・端末を固定せずにWinActorを利用したい方
5.まとめ
ノードロック方式とフローティング方式の切り替えのポイントについてご紹介しました。
導入規模が拡大し、ライセンスの運用体制の変化に合わせて、ライセンス方式を見直しましょう。
弊社では、フローティング方式導入もご支援しております。
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