Windows11移行後 WinActorで発生しやすい問題とその対処法まとめ
Windows11移行後にWinActorで発生しやすい問題とその対処法まとめ
2025年10月に予定されているWindows 10のサポート終了に伴い、多くの企業でWindows 11への移行が進んでいます。
本記事では、Windows 11移行後にWinActorで発生しやすい代表的なトラブルとその対処法を解説します。
1.Windows 10サポート終了の概要
2.UI操作のズレ・認識不良
3.フォルダ構成やパス指定の不整合
4.IEノード利用時の注意点
5.ご相談はこちら
1.Windows 10サポート終了の概要
– サポート終了日:2025年10月14日(火)
– 対象:Windows 10 Home / Pro / Enterprise / Education 全エディション
– 終了内容:
- セキュリティ更新プログラムの提供終了
- 技術サポートの終了
- 今後のソフトやサービスとの互換性が失われる可能性
2.UI操作のズレ・認識不良
Windows 11ではデザインが刷新された影響で、
「ウィンドウの角が丸くなった」「ボタンのサイズや位置が微妙に変わった」などのUI変更が加わっています。
- 画像マッチングによる操作が失敗する
対処法:画像マッチング用画像の再取得
- ボタンや入力欄を正しく認識できない
対処法:UI要素の再取得、またはXPath指定への変更(ブラウザ操作時)
- 条件分岐が想定と違う動作になる
対処法:条件分岐に利用している変数を確認し、必要に応じて修正
3.フォルダ構成やパス指定の不整合
Windows 11では、一部のフォルダ構成やファイルパスの取り扱い仕様が変更され、従来の絶対パス指定やフォルダ操作が失敗するケースがあります。
以下に代表的な事例と対策を記載します。
- マイドキュメントのアクセス制限
対処法:アクセス権限の確認・付与、もしくは保存先の変更
- 一時フォルダ・ダウンロード先の変更
対処法:パスを固定せず、相対パスを使用する
4.IEノード利用時の注意点
Windows 11ではInternet Explorer本体(iexplore.exe)は削除されています。
そのため、従来のIEノードによるWeb操作は原則として使用できません。
ただし、Microsoft EdgeのIEモードを利用することで一部IEベースのページは表示可能です。
WinActor Ver.7.3.0以降のIEノードは、EdgeのIEモードに対応しており、ページ操作が可能な場合もあります。
しかしながら、IEモード自体は「2029年1月15日にサポート終了予定」であり、
今後のアップデートで突然動作しなくなるリスクもあるため、Chromium版Edgeなどモダンブラウザへの移行を推奨します。
IE11サポート終了については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
IE11がサポート終了?WinActorのシナリオに影響は? WinActor – NTTのRPA(業務自動化ツール)
5.ご相談はこちら
Windows 11移行後のWinActor環境でお困りのことがございましたら、
弊社技術サポートまでお気軽にご相談ください。