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導入後の困りごと Manifest V2廃止に向けて

Manifest V2の廃止によるWinActorへの影響は?

2023年5月31日 更新

Googleより提供しているフレームワークの古い仕様である「Manifest V2」(以下、MV2)の廃止スケジュールおよび
Google ChromeとMicrosoft EdgeのMV2準拠の拡張機能の段階的廃止が発表されました。※廃止スケジュールに変更あり

Manifestとは、拡張機能の情報を記載するファイルです。
名前やバージョン、必要となる権限などを記載しておく物で、拡張機能に含まれているものとなります。
この仕様がMV3に改められたことにより、MV2が廃止となります。

本記事では、影響の出るWinActorのバージョンと、対策について紹介します。
※今回の内容は、お使いのWinActorバージョンが7.3以前の場合に該当します。
7.4以降をお使いのお客様は、引き続き問題なくご利用することができます。
また、7.3以前のバージョンであっても、既に作成が完了しているシナリオの実行には影響がありません。

1.MV2廃止スケジュール
2.MV2拡張機能の廃止による影響
3.自動記録機能を使い続けるための対策
4.まとめ

1.MV2廃止スケジュール

日程 内容
2023年6月
延期(時期未定)
Chromeウェブストアで既存のMV2拡張機能のアップデートが停止、MV2拡張機能が実行されなくなります。
※エンタープライズ環境では、ポリシーにより許可される
2024年1月
検討中(時期未定)
エンタープライズポリシーを使用していても、MV2拡張機能の利用ができなくなります。

2.MV2拡張機能の廃止による影響

WinActorでは、MV2準拠の拡張機能によってブラウザ操作の自動記録を実現しており、
一部バージョンのWinActorをお使いのお客様では、作成済みのシナリオには影響がありませんが、
今後自動記録機能を使ったシナリオ作成ができなくなってしまいます。

自動記録機能とは

人の手でブラウザを直接操作することで、自動的に適したノードを配置してくれる機能です。
イベントやエミュレーション、ChromeやEdgeといった様々なモードがありますが、
MV2廃止によって影響が出るのは「Chrome」と「Edge」のモードが該当します。

MV2拡張機能廃止によって影響を受けるWinActorバージョン

WinActorの各バージョンにて、ブラウザ操作に関連する機能での影響は下表の通りです。

Ver.6.3.2 Ver.7.3.1 Ver.7.4.0以降
Google Chrome操作の自動記録 利用できない 利用できない 利用できる
Microsoft Edge操作の自動記録 該当機能なし 利用できない 利用できる
Firefox操作の自動記録 利用できる 利用できる 利用できる
Internet Explorer
(EdgeのIEモード含む)操作の自動記録
利用できる 利用できる 利用できる
作成済みシナリオの実行(WebDriver) 利用できる 利用できる 利用できる
作成済みシナリオの実行(拡張機能) 該当機能なし 該当機能なし 利用できる

3.自動記録機能を使い続けるための対策

WinActor Ver.7.4.0以降では、Google ChromeおよびMicrosoft Edgeの自動記録時に用いるブラウザ拡張機能はMV3対応がされています。
お使いのWinActorバージョンを最新にしていただくことで、MV2拡張機能廃止後もGoogle ChromeおよびMicrosoft Edgeに対して
ブラウザ操作を自動記録することが可能です。

4.まとめ

Manifest V2廃止に伴う影響と対策についてご紹介しました。
自動記録機能は、シナリオ作成をサポートする機能であるため、使わなくてもシナリオを作成することが可能です。
しかし、IE11のサポートが終了したり今回のMV2が廃止になったりと周りの環境が変わっていく中で、
古いバージョンを使っていることがリスクになることも出てきます。

この機会に、是非最新版のWinActorへのバージョンアップをご検討ください。

「今使っているWinActorのバージョンが7.3以前の物」、「最新版のWinActor情報が欲しい」という方はお気軽にお問い合わせください。

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