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RPA導入 RPA内製化の進め方

【RPA導入】RPA内製化の進め方

弊社は2017年から、WinActor®の一次代理店として活動してきました。
本記事では、これまで社内でWinActor®技術者を育成してきた経験や、お客様への支援経験をもとに、内製化の進め方を紹介します。
※RPAを適用する業務が限られている、担当者の異動が多い、適任者がいない等、内製化の必要がないケースもございます。

1.内製化のメリットを知る
2.内製化のゴールを設定する
3.内製化を実現するための施策を考える
4.まとめ

1.内製化のメリットを知る

社内でWinActor®技術者を育てるメリットを簡単に整理してみます。

・開発コストを抑えられる
技術者の育成には研修等の学習費用がかかります。しかし、中長期的にはシナリオ開発・運用を社内の人員で対応できるようになるため、外注コストを削減することができます。

・スピード感を持って開発ができる
社内に技術者がいることで、アジャイル型の開発が可能です。
業務に詳しい担当者が、業務自動化の企画から運用まで対応できるため、対応速度が各段に向上します。

2.内製化のゴールを設定する

一言で内製化といっても、企業規模や取組範囲によって、必要なレベルが異なります。
現状と照らし合わせて、短期的・中長期的にどのレベルまで必要なのかを検討しましょう。

Level. ゴール 補足
1 簡単なシナリオを開発・運用可能な技術者が1人以上いる 手順の少ない作業のシナリオ開発や、作成済シナリオのメンテナンスができる状態を目指します。開発専任者がいるのが理想ですが、推進担当者が兼任することも考えられます。
2 複雑なシナリオを開発・運用可能な技術者が1人以上いる 複雑な業務を一通り開発できる状態です。
特に制約なく開発できるため、RPA推進活動がスムーズに進みます。
3 開発・運用可能な技術者を新たに育成する仕組みがある 導入規模を拡大する際には、予め学習フローを構築する必要があります。
新たなシナリオの開発や、既存シナリオのメンテナンス工数を複数名体制で対応できるようにします。
4 開発ルールや、部品共有の仕組みがある 開発者が複数いる場合、各自で開発方法が異なると、その後の運用効率が下がってしまいます。
また、同じシステムや類似業務に関しては、共通の処理を部品化することができれば、社内全体の開発効率化を上げることができます。

3.内製化を実現するための施策を考える

達成したいゴールに応じて、以下のような施策を検討しましょう。

Level. ゴール 補足
1 簡単なシナリオを開発・運用可能な技術者が1人以上いる 学習スケジュール(図1)を立て、学習の時間を確保します。
必要な知識を体系的に学ぶには、各代理店で実施している研修に参加することが効果的です。

担当者不在の場合は、社内で説明会を実施し、RPA開発に興味のある社員を募集します。その人の担当業務を優先的に自動化し、省力化できた時間をRPAの学習に充てます。
<実例>RPAに興味を持っていた事務員の方を開発専任者に任命しました。その方は現在、RPA開発の中心になって、他メンバーの教育もおこなっています。

2 複雑なシナリオを開発・運用可能な技術者が1人以上いる 研修を受講するだけでは、スキル定着まで至らない可能性があります。研修後も継続学習が必要で、実際の業務で試行錯誤する経験が重要です。
代理店の協力を得て、分からないことがあった時に、解決できる環境を用意することが成功への近道です。
3 開発・運用可能な技術者を新たに育成する仕組みがある 学習教材を用意し、好きなタイミングで学習できる環境を整備します。
また、気兼ねなく勉強の時間が取れるよう、定期的に勉強会を開きます。
初期段階でスキルを習得した方が主体となって、相談などの学習支援ができると、とても良い循環になります。
4 開発ルールや、部品共有の仕組みがある 必須/推奨/禁止事項といった分類で開発のルールや理由、設定方法等を定めたガイドラインを作成します。
また、ライブラリ登録の機能を利用して、他業務でも再利用できそうな処理に関しては共通化を目指します。


(図1)学習STEP

1)WinActor®技術研修
 https://braingate-plus.co.jp/winactor/seminar/winactor-technique/
 ※現在は、要望に応じて個別実施しております。

2)WinActor®シナリオ作成スキル定着サポート
 https://braingate-plus.co.jp/winactor/member/

4.まとめ

現場の悩みを、現場で解決できるRPAツールを最大限活用するためには、学習を支援する仕組みづくりが必要不可欠です。

内製化の最終的なゴールは各企業で異なるかもしれません。しかし、どの企業であっても、
Level.2で挙げた「複雑なシナリオを開発・運用可能な技術者が1人以上いる」までは何とか達成したい目標です。内製化の進め方がわからない、実施のハードルが高いという場合は、ご相談ください。
最初は学習の為の投資が必要ですが、長い目で見ると、コストを抑えてRPAの運用ができるようになります。

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