最新情報 WinActorVer.7の機能と使用方法を解説
【2020年1月リリース】最新情報!WinActorVer.7の機能と使用方法を解説!
NTTアドバンステクノロジ株式会社は、2020年1月30日(木)より、RPA「WinActor」の最新Ver.7の販売を開始することを発表しました。Ver.7では、これまでのWinActorをゼロから見直し、フルリメイクしたことにより処理速度の高速化に加え、UI(ユーザーインターフェース)の刷新が行われました。また、UX(ユーザーエクスペリエンス)の改善によりストレスのない作業環境を実現しています。本記事では、WinActorVer.7の機能と使用方法を解説します。
1.WinActorVer.7の機能
2.Ver.7.0をインストールするには
3.Ver.7.0でシナリオを動かす時の注意点
4.まとめ
1.WinActorVer.7の機能
WinActorVer.7シリーズでは、誰もが使いやすい「次世代RPA」を追求し、「つまずかない、つまずいても転ばない」をコンセプトに掲げています。
Ver.7の主な新機能は次の4つです。
GUI刷新
アイコン、フローチャート、見た目を新しくデザインし直し、視認性と操作性を重視したユーザーインターフェースに大幅刷新されました。
ドッキングウィンドウにより、環境にあわせ、好みの配置でシナリオの操作を行うことが可能となります。
シナリオ生産性、デバッグ効率性の向上
従来は1つのシナリオファイルのみ表示・編集が可能でしたが、同時に複数のシナリオファイルを開くことができるようになりました。
タブを切り替えることにより、操作対象のシナリオを切り替えることができます。これにより、シナリオ間のコピー&ペースト等の操作が可能になり、シナリオ作成の生産性が向上しました。
また、シナリオのエラー報告の方式が変更され、エラーのある要素が赤枠で表示されるようになります。その他にも、フッターにエラー個数が報告されるようになるなど、デバッグの効率性も向上しました。
従来より大幅に高速化
Ver.7はソフトウェアアーキテクチャそのものを見直し、Javaが不要となったことで、従来に比べ大幅な処理速度の高速化を実現しました。
刷新したチュートリアルで楽しく成功体験
WinActorをより楽しく学んでいただくために、ストーリー形式のチュートリアルに刷新されました。
2.Ver.7.0をインストールするには
続いて、Ver.7シリーズの最初の版となるVer.7.0のインストール方法について説明します。
Ver.7は従来のバージョン(Ver.6, Ver.5)とは別のアプリケーションとしてインストールされます。インストールする際は、インストーラーの指示に従い、既存のWinActorとは別のフォルダを選択してください。 誤って上書きしてしまうと、アプリケーションの再インストールと、ライセンスの再発行が必要になります。
また、WinActorVer.7.0はWinActorVer.5またはVer.6と同じPCで使用することが可能です。(Ver.5とVer.6は同時に使用することはできません)
但し、同時にシナリオ実行した場合は、動作は保証できません。
また、Ver.7の動作環境は以下の通りとなっており、Windows7は対象外となっています。
更に、ソフトウェアの非Java化により、Microsoft.NET Framework 4.8以上が必須となっています。
Windows10は標準でMicrosoft.NET Framework 4がインストールされていますが、4.8でない場合はアップデートが必要です。
動作環境
WinActor(Ver.7.0)[ノードロック版、フローティング版のクライアント端末]
ハードウェア推奨環境
CPU | Core i3-6100(2コア 3.7GHz)以上のx86またはx64プロセッサー |
ハードディスク | 空き容量3.0GB以上 |
メモリ | 2.0GB以上 |
ディスプレイ | FHD(1920×1080)が表示可能であるもの |
サウンド | シナリオ中で音を出すためのサウンド機能(スピーカを含む) *音機能を使わない場合には不要 |
ソフトウェア動作環境
オペレーティングシステム | Microsoft Windows 10 Pro, Microsoft Windows Server 2016 |
実行環境 | Microsoft.NET Framework 4.8以上 |
Webブラウザ | 対象となる業務アプリケーションがInternet Explorerを使用する場合、対象ブラウザはMicrosoft Internet Explorerのバージョン11を使用する必要があります。 |
アプリケーション | WinActorでは、CSV 形式とExcel 形式(拡張子がxls、xlsx、xlsm)の外部ファイルを利用できます。Excel 形式を利用する場合は、Microsoft Office Excel 2010, 2013, 2016, 2019 のいずれかをインストールする必要があります。 |
3.Ver.7.0でシナリオを動かす時の注意点
Ver.7.0でシナリオを動かす時の注意点を大きく2つにまとめました。
Ver.7.0で未実装の機能がある
Ver.7はシナリオの互換性を保つように開発されており、Ver.5またはVer.6のシナリオをVer.7で動かすことが可能です。
しかし、一部の機能はVer.7.0には対応されておらず、Ver.7.1にて対応予定です。
・WinActorノート、および、ユーザライブラリ「25_WinActorノート」
・Cloud Library
シナリオの挙動が変わることがある
以下のような要因で、個々のシナリオで調整が必要になります。
・四則演算のノードや分岐ノードなどの条件式で小数が扱えるようになったことにより、除算の計算結果が変わることがあります。
・実行速度、描画タイミングの変更により、待機の仕方や待機時間の調整が必要になります。
・ウィンドウの座標の取得方法の変更により、座標操作系の座標の調整が必要になります。
・その他文字コードの変更や扱える日付の範囲など細かい変更は多数あります。
4.まとめ
WinActorVer.7の機能と使用方法を解説しました。
Ver.5またはVer.6と同じPCで使用することができるため、ぜひお試しください。
また、使用する際には今回解説した注意点に十分気を付け、インストール方法やシナリオの動作を確認しましょう。
WinActorVer.7について更に詳しく知りたいという方はメールフォームからお問合せください。