人材育成の裏ワザは「仕事を奪うこと」だった?

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「うちの若手はなかなか育たない」
「マニュアルは渡しているのに、自分で考えない」
「何かあったときは、結局ベテランが対応している」

人材育成に悩む企業の多くが、実は“ある前提”を見落としています。
それは――「人材育成は“任せる”ことではなく、“奪う”ことから始まる」という視点です。

今回は、仕事の属人化を解消し、チーム全体を底上げする「仕事の奪い方」についてご紹介します。

 

属人化が“人を育てない”最大の理由

まず最初に、人が育たない現場に共通しているのが、「できる人に仕事が集まり続けている」という状態です。

例えば、
・総務のAさんが毎月の社保手続きを1人で回している
・経理のBさんしか分からないExcelマクロがある
・営業のCさんしかクライアント対応できない案件がある

…こうした状態が続く限り、他の社員は「見て覚える」「頼まれたら対応する」という受け身のスタンスから抜け出せません。

これは、「本人が努力していないから」ではなく、そもそもその仕事をやれるチャンスすら与えられていないからです。

つまり、育たないのではなく、育つ機会を奪われているのです。

 

「奪う人」こそが育てる人

では、どうすればチャンスを与えられるのか?
その答えが、「仕事を奪う」というアプローチです。

ここで言う「奪う」とは、強引に引きはがすことではありません。
「本来ならAさんがやっていた仕事を、他の人に“渡す準備”をする」という意味です。

たとえば、以下のような動きが「仕事を奪う」実践です:

  • Aさんの業務をフローチャート化し、誰でも見えるようにする

  • 属人化しているExcel作業をRPAで自動化し、マニュアルを整備する

  • 若手に小さな部分からタスクを切り出して任せる

重要なのは、「この人がいなくても回るようにすること」=仕組みを作ること
その結果として、ようやく「人に任せる」ことが可能になります。

つまり、任せる前には、奪う準備が必要なのです。

 

ベテランの“善意”が育成の壁になることも

ここで注意したいのが、ベテラン社員による“善意のサポート”が、逆に育成を妨げてしまうケースです。

たとえば…

  • 「これ私がやった方が早いから」と仕事を引き取ってしまう

  • 「この子にやらせるのはまだ不安」と判断して任せない

  • 「何かあったら責任を取るのは私だし」と抱え込む

このような“善意”が積み重なると、若手は「経験」も「判断力」も積めないまま年数だけが経過します。

そして結果的に「誰も育たない」「結局ベテランに戻る」という悪循環に…。

 

育成にこそRPAが効く理由

そこで近年、育成を目的にRPA(WinActorなど)を導入する企業が増えています。

なぜRPAが人材育成に効くのか?

答えはシンプルです。

  • RPA化することで、「その仕事が誰でも理解できるレベル」にまで分解される

  • 業務フローが可視化され、属人化の壁が崩れる

  • ベテランの作業工数が減り、若手に向き合う余裕が生まれる

つまり、RPAは単なる“自動化ツール”ではなく、「人に仕事を奪わせるための準備装置」として活用できるのです。

 

「成長実感」を与えられる環境を

人が育つのは、「わからないことに向き合いながら、できることが増えていく」過程を経験したときです。

しかし、その機会がなければ、どれだけポテンシャルがある人材でも成長しません。

だからこそ、「育てたい人がいるなら、まず仕事を奪え」。

  • 仕事を明文化する

  • 工程を分けて切り出す

  • 自動化できる部分は仕組みに任せる

  • 残った部分を任せ、少しずつ成長させる

このサイクルが回り始めると、現場は一気に活性化します。

 

まとめ|「仕事を奪う」勇気が会社を変える

人材育成というと、「丁寧に教える」「OJTを充実させる」といった“足す発想”をしがちです。

しかし本質は、「減らすこと」「引き剥がすこと」にあります。
ベテランが抱えている仕事を、いかに見える化し、渡せる形に整えるか。

それができて初めて、若手にチャンスが生まれます。

そしてこの“引きはがし”を助けてくれるのが、RPAや自動化の仕組み。

もし今、
「属人化が進んでいる」
「人がなかなか育たない」
「ベテランに負担が集中している」
という悩みがあるなら、まずは「仕事を奪う仕組み」から見直してみてはいかがでしょうか。

 

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